1日目
【全体会:11月10日(土)】
西南学院大学チャペル
13:30~15:00 基調講演「あなたの声をきかせて~WYSH教育の視点から」
- 木原 雅子さんの写真
- 木原 雅子(京都大学大学院准教授、医学博士、一般財団法人日本こども財団理事長、国連合同エイズ計画共同センター センター長)
20年以上に及び現場研究で培った”実践的な予防教育”。
不安定な思春期の子供たちの心にどう向き合うか。それは、子どもたちの声を聴き、時には言葉にならない心にひたすら寄り添うことからはじまった。
社会の変化と共に複雑になる子どもたちの問題と、大人はどう向き合っていけばよいのか。「WYSH教育」
プログラムという木原さんの実践を通じて学びます。
15:15~17:00 シンポジウム「辛さを抱えた子ども時代を振りかえる」
- コーディネーター:山田 眞理子(認定 NPO 法人チャイルドライン「もしもしキモチ」代表理事)
何らかの理由で、かつてチャイルドラインにアクセスしてきた子どもたち。今、成人となったかれらは、『生き
ていていい』という安心感をつないでくれた場所の一つがチャイルドラインだった」と言います。 3人の若者
たちは辛さを抱えた子ども時代をどう乗り越え、今どう生きているのでしょうか・・・
2日目
【全体会:11月11日(日)】
福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)
■午前 9:30~12:00
①子どもの声を様々なツールで聴く
電話、メール、ツイッター、インスタグラム・・・子どもたちのコ
ミュニケーションツールが変わっても、 聞いてほしい子ども
の気持ちを聴き取る上での大事なことは変わりません。
②子どもとメディア・アウトリーチプログラム体験★
福岡県では、行政とNPOの連携で、小・中・高・特別 支援学校
に向けて、毎年800校以上の啓発活動が取り組まれていま
す。この分科会では、中学生対象のプログ ラムを体験します。
③男子の性の課題
男子の性や性欲への向き合い方をきちんと学び考える機会
が、いまの教育のなかにあるでしょうか。改めて現状を学び、
不安や悩みにどう寄り添うのか、一緒に考えていきます。
④子どもの権利
私たちの活動は「すべての子どもに豊かに育つ権利があ るこ
と」を前提としています。大事な土台のところなのでブレない
ように繰り返し一緒に学びましょう。
⑤非常時の子ども支援
震災や自然災害など、緊急な事態に陥った時、大人にもゆとり
が無くなり、子どもたちの声が届きにくくなります。非常時に
おける子ども支援はどうあればいいのか、共に考えましょう。
⑥学校と子どもたち
本分科会では子どもたちの学校生活での悩みや傷つき、 生き
づらさを体験レポートを通じて紹介し、子どもの思いを共感
的に理解していくために必要な知見を学びます。
■午後 13:00~14:30
⑦SDG'sとチャイルドライン★
SDG's(*)の目指す "誰ひとり脱落することのない社会" とな
るために、様々な子どもたちの声を受けとめるチャイルドライ
ンができることは?すべきことは? ともに考えましょう!
⑧メディアの加害・被害★
スマホの爆発的な普及は、子どもたちの育つ社会へも大きな
影響を与えています。ネット社会に入った時点で、 大人も子ど
もも同じユーザーになります。メディアの加害・被害とは?
⑨性の多様性
最近LGBTという言葉を耳にします。性的少数者 の方々を総称
して言います。ブームとしての言葉で はなく、その言葉の中の
「人」に目を向けて、一人ひとりの人権を考えたいと思います。
⑩子どもの危機に向き合う
「死にたい」くらいの辛さを抱えている子どもがいます。虐待で
命の危険に身を曝している子どもがいます。 知らぬ間に犯罪
に巻き込まれている子どもがいます。私たちにできることは?
⑪経済優先社会と子どもたち
福祉政策や労働政策の軽視など経済を優先した政策の結果、社
会では格差や貧困が生み出されています。そのような中で子ども
の未来が後回しにされ犠牲となっている問題について考えます。
⑫子ども参画社会に向けて★
子どもには自分の意見を表す意見表明権や、自由な活動を行ったり
できる参加権があります。子どもの声がとど き、あらゆる人が生きや
すい社会にするために子どもたちと一緒に考えていきましょう。
(*)SDG'sとは2016年から始まった国連の「持続可能な開発目標」。「貧困をなくそう」「質の高い教育」等、
17項目の目標があり、すべての人が平和と豊かさを享受できるよう目指す行動を呼びかけている。
■まとめ会 14:45~16:00
・分科会報告 ・災害支援の呼びかけ他
オプショナルツアー
11月12日(月) 10:00~13:00 予定
A:SOS子どもの村福岡 見学会(定員30名 福岡市西区今津)
家族と暮らすことができない子どもたちと、その危機にある子どもと家族のために、里親コミュニティー
をつくり、地域の方々に見守られながら活動しています。
B:学校法人きのくに子どもの村学園(定員10名 北九州市小倉南区平尾台)
北九州を含め全国4か所で小学校、中学校、和歌山県では高等専修学校を開校。 自由な子どもを育てる
ための原則として、「自己決定」「個性化」「体験学習」を学園の基本原則として掲げ活動しています。